日本でのがん検診というと、胃がんや肺がんなどの検査を思い浮かべることでしょう。しかし、がんというのは、体のどこに発症してもおかしくはない病気です。そのため、医療機関でのがん検診には様々な検査が用意されています。普段あまり意識しない場所にも、がんを発症する可能性は秘めています。

口の中にできるがんも、そのひとつです。最初は口内炎と間違えやすく、詳しいがん検診をして、はじめてがんだとわかるケースもあります。危険因子としては、喫煙習慣と、日頃からの過度の飲酒が、大きく影響します。口内炎と間違えやすいですから、その症状が2週間以上続いたら、念のため病院で診てもらうことです。

健康診断や人間ドックのように、1年に一回は口腔の検診をするのも良いでしょう。口腔がんというのは、口の中の空間にできるがんの総称です。口の中で発症するがんで、最も多いのは舌癌で、舌にできるがんです。口腔がんの中でも、半数以上の割合を占めています。

歯肉がんは歯肉にできるがんで、頬粘膜がんは頬の内側にできるがんです。舌と下の歯肉との間にできるのは、口底がんになります。口蓋がんは、上あご天井部分にできるがんです。日本におけるがんで見ると、割合としては1%から2%であり、非常に多いというものでもありません。

しかし、年齢が高くなるほどに、患者数は増加していきます。女性よりも男性に多く、50歳を超えた人では、8割にも及ぶと言われています。

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