がん検診などのような疾病に対して早期発見を目的としている検査を受けるときには、年齢や生活習慣などの病気になる原因を自分自身で把握しておいて、自分にとって必要な検査項目のものを選択することが大切になります。自分自身がタバコを吸う喫煙者であるときや、職場や家族の中に喫煙をする人がいることがわかっていて、長時間タバコの煙を吸う環境下にある50歳以上の人の場合には、胸部X線CTなどを使用する肺がん検診を受けることがおすすめとなります。がんの場合には血縁家族にも注目する必要があって、乳がんや大腸がん、卵巣がんなどの疾病を発症している方が血縁家族の中にいるときには、それぞれのがん検診を受けることがおすすめです。がん検診を受けるときには、どれぐらいの年齢によって受けたほうが良いのか判断が難しいと感じる人も多いと考えられますが、乳がん検診の場合には30代から受けることが推奨されています。
若い女性の方の場合には、マンモグラフィーを使った検査では病巣がわかりにくい可能性がありますので、超音波検査を受けることで詳細な状態を把握しやすくなります。40歳の年齢を過ぎているときには、マンモグラフィーと超音波検査を併用することで詳細な状態を検査することができます。大腸がんの検診については、飲酒や肉の多食によってリスクが高まる病気と言えますので、年齢が50歳以上になったころに受けることが推奨されます。大腸がんの検診としては、腸に炭酸ガスを注入してCT画像を撮影する検査を行う大腸CTが人気があります。
大腸がんの発見には内視鏡検査が有効となりますが、苦手な方もいますので、小さな病変についても確認が可能なCTによる検査も良い選択肢になると言えます。