火傷は、その深度によってI度からIII度まで分類されます。表皮から角質層までのものをI度、II度の場合は多くは浅い場合と深い場合に分けられ、浅達性II度は真皮の乳頭層、乳頭下層まで、III度の火傷は真皮全層、皮下組織まで及ぶ場合もあります。また、面積によっても分類されるのですが、代表的なものとして手掌法があります。掌の面積を全身の1%として、掌がいくつ分の火傷をしているかで判断します。
このうちの9の法則と呼ばれる判断基準は成人に適応され、5の法則と呼ばれる基準は乳幼児に適応されます。II度以上が成人では20%、幼小児では10%に達すると命に関わると言われているので、早急に救急車を呼びましょう。深度がI度程度の場合、見た目は赤くなり、自覚症状としては痛みや熱感が見られます。II度の場合は浅達性では水泡や発赤、腫れが見られ、深達度の場合は殆ど浅達度に準じる症状が見られますが、発赤がやや白くなる、という場合も見られます。
III度の場合は皮膚が白や茶色になり、乾燥、壊死、炭化が見られます。日常見られるものの殆どがII度の浅達度までになります。I度、若しくはII度の浅達度程度までは、跡は殆ど残りませんが、II度深達度程度になると、跡が残る場合が多いです。面積に関しても、そこまでの広範囲にわたるものは、見られないでしょう。
油がはねたり、お湯が指先にかかったりした場合には、治療を始める前にまず流水で冷やしてください。時間の目安は大体15分程度です。それから、火傷の治療を開始するために皮膚科医に診てもらいましょう。早く適切な治療をした場合、I度であれば数日、II度の浅達度であれば約10日前後で完治します。
医師に処方された薬があれば、忘れずに使うようにしましょう。ホーチミンの健康診断のことならこちら