火傷の跡を残さないためには、火傷を負ったときに応急処置することが大切です。応急処置は患部を水などで5~30分ほど冷やすことで行なえます。衣類の上から負ってしまった場合には衣類を脱がずにそのまま冷やしてきます。流水などで十分に冷えたら、ビニール袋に氷と水を入れたものか保冷剤をタオルで包んだものを使って冷やしながら病院へ行って治療していきます。
火傷は深さによって跡が残ってしまいます。深度1~2ほどであれば、自分でケアしていくことができます。セルフケアで行なう場合には、しっかり紫外線対策を行なって色素沈着を防ぎ、保湿を使っていくことで肌の調子を整えていきます。とくにビタミンC誘導体の配合されているものは、傷の修復を助ける作用や色素沈着を薄くする効果があり跡には効果的といえます。
最後にシリコンジェルシートを使って患部を圧迫することで表皮のでこぼこを平らにする効果があります。重度の場合にはセフルケアは難しく、美容皮膚科や形成外科で治療していきます。狭い範囲で長く跡が残っているという場合には切除縫合法が有効です。患部の皮膚を切除して、細かく縫合していきます。
広い範囲の場合には植皮術が効果的です。患部の皮膚を切除して、別の健康な箇所の皮膚を移植します。比較的軽いという場合には削皮術が良いとされています。皮膚を削る機器を使ってでこぼこした皮膚の表面を削ることで目立たなくしていきます。
術後3ヶ月程度は赤みが残りますが、半年程度で赤みなくなります。