肺がんは、日本人のがんによる死亡数の中でも1番多いものです。自分が健康だと思っている無症状のうちに、キチンとがん検診を受診することで、もし異常が見つかっても、早期のうちに治療すれば8割は治ると言われています。肺がん検診では、最初に医師との問診を行います。その時の体調の状況や、何か病気はないかなど、健康面での質問を受けます。

現在の体調以外にも、身内でがんになった人がいないかどうかも聞かれます。今までにこういったがん検診を受けたかどうか、判定結果はどうだったのかも質問があります。検査では、X線での肺全体を撮影をしていきます。X線での撮影をして、2人以上の専門医により写真を見て読影を行います。

比較読影は、医師が必要と判断した時に行われます。主に腺がんを見つけるためには、X線検査は適しています。ハイリスクの人の場合は、X線検査だけの検査では終わりません。その場合は、喀痰細胞診も一緒に行います。

ここで言うハイリスクの人というのにも、定義があります。 年齢が40歳以上であり、血痰がこの6ヶ月以内にあった人というのがひとつです。もう一つは、50歳以上の人に当てはめられます。20本入のタバコを、1日で2箱以上吸っている人も当てはまります。

1箱であっても、毎日吸っていて、それが30年以上続いていれば、その人も対象となります。扁平上皮がんなど、肺門部にできるがんを見つけやすいのが、喀痰細胞診です。痰を3日間分、ひとつの容器にまとめるのが蓄痰法です。連痰法は、1日分ずつを3日間、3つの容器に入れていきます。

これらを提出して、顕微鏡で細かく検査をしていくやり方です。肺のX線検査と、痰を検査する喀痰細胞診は、大きなメリットがあります。まず薬剤を使用したり、皮膚に針を刺したりもしないので、肉体に対しての大きな負担がないことです。しかも精密な検査ができるため、死亡率を減らすためにも大きく役に立ちます。

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