大腸がん検診は、大腸がんを患っていないかを、確かめるために行われる検査です。検査内容としては、問診と便潜血検査を行い、大腸がんを患っていないか、疑いがないかを確認します。はじめに医師との問診があります。血便や下痢、便秘や便が細いなど、大腸がんの症状とも言える状態がないかどうか、質問を受けます。
兄弟や親など、家族に大腸がんを患った人がいないかも聞かれます。遺伝に関係して、大腸がんになることもあるためです。また、これまでにがん検診を受けたかどうか、検査結果を聞かれることもあります。大腸がんの検査では、便潜血検査も行います。
大腸に患うがんの組織というのは、非常にはもろいという特徴を持ちます。そのため便が、がんがある部分を通る時には、刺激を受けることになります。そのため、排便の際に出血をすることになります。わずかばかりの出血であっても、それが検査に役立ちます。
便潜血検査は、便に混ざった血の成分を検査します。採取のためには、検査キットを使います。便を保管する容器は、便を採取する棒状のものと一体となっている検査キットです。便を取るときには薬剤を服用することはありません。
また、食事を制限したりもしなくて構いません。専用キットで便を採取したら、検診先の医療機関へ提出をします。結果は、数週間以内に送られてきます。便潜血検査の料金ですが、職場や市区町村で実施するものであれば、だいたい1,000円以下で検査をすることが可能です。
費用は安くても、効果は高いものですから、毎年でも大腸がん検診は受けたい検査です。